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テーブルとクエリの関係をつかむ

テーブルを基(もと)に作成したクエリは、テーブルのフィールドを自由に表示したり、抽出したり、並べ替えたりできました。またクエリを使うと複数のテーブルをまるで一つのテーブルのように扱うことができます。演算フィールドを使うと、テーブルには存在しないフィールドを表示することもできました。

実はクエリにはもう一つ大事な機能があります。クエリで値を更新すると、テーブルの値も変わります。クエリで値を変更できるフィールドとできないフィールドの違いについてもつかんでいただけたらと思います。


【1】Accessのファイル「SampleDB020.mdb」を起動します。
*簡単な操作は省略していきます。


【2】オブジェクトで「クエリ」を選択します。

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【3】クエリ「Q07Customer」を選択し、「デザイン」をクリックします。

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【4】データシートビューに切り替えてください。CST_CDが1のレコードのTOWN_CDが「17」になっています。住所は北海道札幌市中央区・・・です。

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【5】TOWN_CDを「49048」に変えてください。変えただけではまだデータベースは更新されていません。

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【6】カーソルを他のフィールドへ移動したり、次のレコードへ移動すると、1件目のTOWN_CDへの更新が確定し、住所が自動的に変わりました。富山県高岡市福岡町・・・となっています。

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【7】同様にCST_CDが1のレコードのSEX_CDが「1」で「女」だということを確認します。

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【8】SEX_CDを「0」に変えてください。カーソルを移動すると、更新が確定され自動的に「男」に変わります。

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*クエリ「Q07Customer」で変更できるのは、もともとT04CustomerにあるCST_CD、CST_NAME、TOWN_CD、ADDRESS、TEL、BIRTH、SEX_CDです。演算フィールドのZPCTや他のテーブルを参照しているフィールドのSEXは直接変更できません。


【9】クエリ「Q07Customer」を一度閉じます。


【10】テーブル「T04Customer」を開いてレコードを確認すると、クエリで変更した値が反映されています。

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【11】今度はテーブル「T04Customer」側で値を元に戻してみましょう。TOWN_CDを「17」、SEX_CDを「1」に戻します。

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【12】値を元に戻したらテーブル「T04Customer」は閉じてください。


【13】クエリ「Q07Customer」をデータシートビューで確認すると、テーブルで戻した値が反映されています。

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【14】クエリ「Q07Customer」を閉じて終了します。


このようにクエリで更新した値はテーブルに反映されます。ということはクエリを基にフォームを作成すると、フォームで入力した値はクエリを通じてテーブルに反映されます。

またクエリで表示できたものはフォームやレポートで簡単に表示できます。逆にクエリで表示できなかったら、どんなにフォームでがんばってもダメです。

フォームやレポートが上手く作れるかどうかは、クエリを上手く作れるかにかかっています。これは大事なポイントですので覚えておいてください。


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