今後複雑なクエリをデザインしていきますが、裏方でどんなSQLが作られているのか見ることはとても勉強になります。
今はSQLの意味がわからなくてかまいませんので、クエリを使うときに、SQLをちょっとのぞいて「へー!こんなSQLになるんだ。」くらいの気持ちで見る習慣をつけるときっと役立ちます。
【1】Accessのファイル「SampleDB020.mdb」を起動します。
*簡単な操作は省略していきます。
【2】クエリ「Q03Prefecture」をデザインビューで開きます。

【3】PREF_CDの 並べ替え: に「降順」、PREF_NAMEの 抽出条件: に Like '*山*' と入力します。

【4】データシートビューで確認すると「山」の文字が含まれる都道府県が、PREF_CDの降順で表示されました。降順だということを覚えておいてください。

【5】ツールバーから「SQLビュー」を選択します。見難いですが小さな下三角をクリックすると表示されます。

【6】SQLビューが表示されました。これがSQL文です。SQLの最後が PREF_CD DESC になっています。DESCは降順を意味します。今の段階でSQLの内容についてはわからなくてかまいません。

*つまりクエリを視覚的にデザインするということは、SQL文を書くことと表裏一体です。
【7】DESCの部分を「ASC」に変更します。ASCは昇順を意味します。

【8】「デザインビュー」に切り替えます。

【9】PREF_CDが昇順に変わっていることを確認してください。

*さっきとは逆にSQL文を書くことは、クエリをデザインすることと表裏一体だとわかります。
【10】データシートビューで確認すると昇順になっています。

【11】クエリ「Q03Prefecture」は保存しないで閉じてください。

以上のようにクエリは、難しそうなSQLを書かなくてもデータベースを操作できる優れた機能です。クエリは難しいのではなく逆にやさしくするためにあるのです。
Accessだけを使うのならクエリでもかなりのシステムが作れます。しかし他の言語からAccessを利用したり、他のデータベースを使うのならSQLは欠かせません。SQLについては
Access SQL初心者入門講座で詳しく解説していますのでご活用ください。