Accessには、クエリやフォーム、レポートの機能が用意されているため、初心者でも比較的簡単に、データベースを利用したシステムが作れます。
クエリを上手く使えば、プログラミングしなくても、ある程度のシステムは作ることができます。
Accessが使いやすいのは、データベースであり、同時にシステム開発ツールでもあるからです。必要なものが、すべて一体となっています。
・データベースとしての側面
・システム開発ツールしての側面
しかし Access に慣れてくると、テーブルにあるデータを、より細かく制御したい場面が出てきます。
また画面や帳票は開発しやすいAccessで作り、データベースには、MySQL、Oracle、SQLServer など、高機能な他のデータベースを使いたいこともあります。
そんな時は、VBA(Visual Basic for Applications)という、プログラミング言語の出番です。VBAを使うとAccessの用途が広がります。
VBAを使うための準備は、特にありません。Microsoft社の Office 製品をインストールすると、自動的に VBE(Visual Basic Editor)という開発環境が使えるようになっています。
AccessからVBEを起動することで、VBA言語を使った開発が行なえます。
VBAはとても奥が深いので、別講座としてまとめることにしました。内容も充実してきたので活用してください。
・Access VBA 初心者入門講座 をご覧ください。
標準モジュールやフォームモジュールなど、VBAを使ったプログラミングの基礎が学べるようになっています。
【解説】
(1)プログラミング言語、データベース、帳票を別々のソフトウェアの組み合わせにすることがよくあります。それぞれのソフトウェアが高機能だというメリットがありますが、インストールや設定などは、個々で行なう必要があります。
その点 Access は、全てが一つにまとまっているので、とても便利なのです。
(2)他のデータベースに接続するには、必ずしもVBAを使わなくても可能です。テーブルをリンクする方法もあります。しかしVBAだとより細かい制御ができます。